夏の暑い日、運動後や体調が悪いときに手に取る飲み物といえば「スポーツドリンク」や「経口補水液」。どちらも「水分補給」に良さそうですが、実は役割が大きく違うことをご存じでしょうか?
私自身も以前、夏場に体調を崩したときに「スポーツドリンクを飲めば大丈夫!」と考えていました。ところが、その選び方を間違えると逆に体調を悪化させることもあるんです。
この記事では、スポーツドリンクと経口補水液の違い・正しい飲み分け方・注意点を、簡単にわかりやすく解説します。
スポーツドリンクとは?
スポーツドリンクは、運動中や運動後の水分・エネルギー補給を目的とした飲料です。
成分の特徴
- 糖分(炭水化物):約4〜8%配合されており、素早いエネルギー源になる
- 電解質(ナトリウム・カリウムなど):汗で失われやすいミネラルを補給
- カロリー:1本(500ml)で100〜120kcal程度
つまり「運動でエネルギーを消費したときの補給」に適しているのがスポーツドリンクです。
ただし、日常的に飲みすぎると糖分過多になり、肥満や虫歯、さらには内臓脂肪増加のリスクがあります。
経口補水液とは?
一方で経口補水液(ORS: Oral Rehydration Solution)は、病気や熱中症で体から水分・塩分が大量に失われたときに飲むことを目的としています。
成分の特徴
- ナトリウム濃度が高い(スポーツドリンクの約2倍以上)
- 糖分は控えめ(血糖値の上昇を抑えつつ、水分吸収を早める)
- 医療現場でも使用(WHOが推奨する経口補水療法の基準に基づく)
そのため、「熱中症や下痢・嘔吐などで脱水症状がある人」に効果的です。
スポーツドリンクと経口補水液の違いを表で比較
項目 | スポーツドリンク | 経口補水液 |
---|---|---|
主な目的 | 運動時の水分・エネルギー補給 | 脱水症状の改善 |
糖分 | 多め(4〜8%) | 少なめ(2〜3%) |
ナトリウム | 少なめ | 多め |
適したシーン | 運動後、軽い発汗 | 熱中症、病気、強い脱水時 |
専門家の意見と最新データ
厚生労働省やWHOの指針によると、
- 軽度の発汗や運動時 → スポーツドリンク
- 脱水や熱中症の危険があるとき → 経口補水液
と明確に区別されています。
また、日本救急医療学会の報告では、熱中症患者に経口補水液を与えた場合の回復率が高いというデータもあります。
注意点:どちらも「万能薬」ではない
- スポーツドリンクは 糖分が多いので、日常的な水分補給には不向き
- 経口補水液は ナトリウムが多いため、健康な人が常用すると塩分過多になるリスク
つまり、「喉が渇いたからとりあえずどちらか」という飲み方はNGです。
筆者の考察:正しく選べば“命を守る飲み物”
私が思うに、スポーツドリンクと経口補水液は「使い分けこそが最大のポイント」です。
- スポーツドリンクは 元気なときのサポーター
- 経口補水液は 体が弱ったときのレスキュー隊
このように考えると、飲み物というより「役割が違うアイテム」として家庭に置いておくのが理想です。
まとめ
- 普段の運動や軽い汗 → スポーツドリンク
- 熱中症・体調不良・脱水 → 経口補水液
- 常用は避け、状況に応じて選ぶ
- どちらも家庭に「常備」しておくと安心
私自身も、今では冷蔵庫にスポーツドリンクと経口補水液を両方ストックしています。
まさに「備えあれば憂いなし」。あなたも、この2つの飲み物を“正しく選ぶ習慣”をぜひ身につけてみてください。