6月の給与明細を見て「あれ、住民税が増えてない?」と二度見した方は少なくないはずです。住民税は毎年6月から新しい金額に切り替わるため、5月までと同じ感覚で家計を組んでいると一気に手取りが下がったように感じます。本記事では、毎年5月から6月に配布される「住民税決定通知書」の見方と、6月に住民税が高くなる主な理由・確認方法を、会社員・主婦の方向けに整理しました。
※ 本記事は2026年5月現在の情報をもとに作成しています。制度改正により内容が変わる場合があります。最新情報は各自治体・国税庁・公式サイトでご確認ください。
- 住民税決定通知書はいつ・どんな形で届くのか
- 6月から住民税が高くなる5つの主な理由
- 通知書を受け取ったときに最初にチェックするポイント
- 「思っていたより高い」と感じたときの確認手順
- 節税の打ち手として今すぐ動ける選択肢
結論を先にお伝えすると、6月から住民税が高くなる原因の大半は「前年の所得増」「控除の減少」「端数の6月集中」のどれかに収まります。通知書の数字を1枚冷静に確認すれば、9割は自分の納得感に変えられます。
住民税決定通知書はいつ届く?基本情報

通知書は5月から6月に届く
まずは「いつ・どんな形で」通知書が届くのかを押さえておきます。徴収方法によって到着のタイミングが少しずれます。
受け取り時期は5月中旬〜6月
会社員のように給与天引き(特別徴収)の方は、勤務先経由で5月中旬から下旬にかけて通知書が手元に届くケースがほとんどです。自営業や年金生活者など、自分で納める(普通徴収)の方は、自治体から6月中旬ごろに納付書とセットで届きます。
「特別徴収」と「普通徴収」で書面の見え方が変わる
特別徴収の通知書は、年税額と6月から翌5月までの12回分割の月額が記載されています。普通徴収の場合は、6月・8月・10月・翌年1月の4回払いが基本で、各回の納付金額がまとめて印字されます。同じ「住民税決定通知書」と呼ばれていても、給与天引きか自分払いかで内訳の見え方が変わる点だけ先に押さえておきましょう。
6月から住民税が高くなる5つの主な理由
ここからが本題です。6月の通知書を見て「思ったより多い」と感じる原因は、ほぼ次の5つに集約されます。1つずつ自分の状況と照らし合わせてみてください。
理由①|前年の所得が増えた
住民税は「前年の所得」をもとに計算されます。2025年1月〜12月の年収が2024年より増えていれば、2026年6月から納める住民税も上がります。昇給・賞与増・転職での年収アップ・残業時間の増加など、思い当たる節がないか振り返ってみるのが第一歩です。
理由②|所得控除が減った
同じ年収でも、控除が減れば課税所得が増えて住民税は上がります。よくあるパターンは次のような変化です。
- 生命保険・地震保険の見直しで保険料が下がった
- 配偶者の年収が一定額を超えて配偶者控除が外れた
- 扶養していた家族が独立して扶養控除が減った
- iDeCoや小規模企業共済の掛金を減らした
「収入はほとんど変わらないのに住民税だけ増えた」というケースは、控除の出入りで説明がつくことが多いです。
理由③|端数が6月に集中する
年間の住民税額を12で割った時に出る端数は、6月の1回目に上乗せされる扱いになっています。そのため7月以降と比べると6月だけ数百円〜1,000円程度高くなることがあり、「6月だけ妙に高い」と感じる主因のひとつです。
理由④|住宅ローン控除の期間が終了した
住宅ローン控除は所得税から引ききれない分を住民税からも控除できる仕組みになっています。控除期間が終わったタイミングで、住民税から差し引かれていた金額が一気になくなるため、6月以降の住民税が大きく上がったように見えるケースがあります。
理由⑤|制度変更(定額減税の終了など)
2024年度に実施された住民税の定額減税(1人あたり1万円)は、その年限りの一時的な軽減策でした。翌年度に同じ減税がない場合、「特別に税金が増えた」というより「去年の減税分が消えただけ」という見方になりますが、体感上は手取りが減ったように感じます。
このように、所得そのものが大きく変わっていなくても、住民税は意外と変動します。「高くなった原因が自分にあるのか、制度側にあるのか」を切り分けるのが大切です。
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住民税決定通知書のチェックポイント
通知書が手元にあるなら、最初にチェックしたい項目を整理します。「ちゃんと見ない」「机にしまったまま」が一番もったいないパターンです。
① 所得金額が源泉徴収票と一致しているか
通知書の所得欄と、勤務先からもらった源泉徴収票の金額を見比べます。会社のミスや、複数の収入をまとめている方の場合、ここがずれていることがあります。同居家族で副業をしている方も、この欄で副業所得が反映されているかが分かります。
② 控除額が正しく反映されているか
社会保険料控除・生命保険料控除・配偶者控除・扶養控除・基礎控除など、自分が想定していた控除がすべて入っているかを確認します。年末調整のとき書類提出を忘れたものがあると、控除されずに住民税が高めに出ます。
③ ふるさと納税の寄附金税額控除が反映されているか
前年にふるさと納税をした方は、「寄附金税額控除」が「寄付額−2,000円」の金額になっているかをチェックします。ここが0円のままだと、ワンストップ特例の申請忘れか、確定申告とのズレが疑われます。お得なはずのふるさと納税が控除されていない、というのは一番もったいないパターンです。
「思っていたより高い」と感じたときの確認手順

通知書と源泉徴収票を見比べる
通知書を見て「やっぱり多い気がする」と感じた場合の、具体的な動き方を整理します。
手順①|通知書と源泉徴収票を並べて見比べる
最初に手元の通知書と、前の年末に受け取った源泉徴収票を並べます。所得・社会保険料・各種控除がそれぞれ一致しているか、上から順にチェックしていけば違和感のある項目が浮かびます。
手順②|自治体の税務課に問い合わせる
項目を見比べても納得できないときは、お住まいの市区町村の税務課に電話で問い合わせるのが確実です。通知書の番号と内容を伝えれば、計算の根拠を説明してもらえます。会社の経理担当者は、住民税の計算自体は自治体側がしているため、深い説明はできない前提で動くと早いです。
手順③|節税につながる控除を見直す
通知書を読んで「来年はもう少し抑えたい」と感じた方は、所得控除を増やせる仕組みを検討してみてください。iDeCo・小規模企業共済・生命保険料控除の枠を埋める・ふるさと納税の枠を使い切るあたりは、会社員でも手をつけやすい打ち手です。
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まとめ|住民税は6月の通知書でほぼ確定する
本記事のポイントを最後にもう一度整理します。
- 住民税決定通知書は5月中旬〜6月に届く(給与天引きか自分払いかで時期が少しずれる)
- 6月から高くなる原因は「所得増」「控除減」「端数集中」「住宅ローン控除終了」「制度変更」の5つに集約される
- 通知書では「所得」「控除」「ふるさと納税の控除額」の3点を最優先でチェック
- 納得できないときは自治体の税務課に直接問い合わせるのが最短ルート
- 来年に向けてはiDeCo・ふるさと納税・控除書類の見直しが現実的な打ち手
「6月に住民税が高くなった」という事実は変えられませんが、原因がわかれば来年の動き方は変えられます。1年に1回の通知書を、家計の年次レビューのきっかけとして活用してみてください。
※ 本記事は2026年5月現在の情報をもとに作成しています。制度改正により内容が変わる場合があります。最新情報は各自治体・国税庁の公式サイトでご確認ください。
※ 本記事の画像は生成AIで作成したものです。

