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縮毛矯正は数カ月で取れてくる?本当のところと失敗の見分け方

縮毛矯正前の強いくせ毛で広がった髪の状態 美容室
縮毛矯正をする前のくせ毛の広がり
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この記事を書いた人
Yukimaru

・小さな美容室をのんびりと経営している脱社畜現役美容師・「美容室・食事・睡眠・運動・習慣」など美容に関する情報や、「お金・税金」に関する情報をのんびり発信中。役立つ知識をゆったりお届けします!

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「縮毛矯正って、数カ月で取れちゃうんですか?」

美容師をしていると、お客様からこの質問を本当にたくさんいただきます。
たしかに「前に縮毛矯正したけど、もうとれてきた気がする…」という声はよく聞きますよね。でも実は―― 縮毛矯正は一度かけた部分は“半永久的”にまっすぐのまま なんです。

では、なぜ「縮毛矯正が取れた」と感じてしまうのか? この記事ではその原因をわかりやすく解説しつつ、実際に失敗しているケースの見分け方まで紹介します。

縮毛矯正をしている方なら誰もが気になる「取れる・取れない問題」。
この記事を読めば、あなたの髪の状態を正しく理解できるはずです。


縮毛矯正は本当に取れるの?

まず大前提として知っておいてほしいのは、縮毛矯正の効果は施術をした部分に関しては基本的に半永久的に持続する ということ。

縮毛矯正は薬剤と熱処理によって、髪の内部の結合を組み替える施術です。一度しっかりと施術された髪は、自然に「元のうねり」に戻ることはありません。

それなのに「とれた」と感じてしまうのはなぜでしょうか?


縮毛矯正が「取れた」と感じる2つの主な原因

1.根元のクセ毛が伸びてきたから

これが一番多い原因です。

髪の毛は毛先から伸びるのではなく、根元から新しく生えてきます。
たとえば平均的に髪の毛は1カ月で約1cm伸びます。
半年前に縮毛矯正をかけたとしたら、すでに 6cm以上は新しいクセ毛 が伸びてきている計算です。

さらに施術時は頭皮を保護するため、根元から1cmほどは薬剤をつけません。つまり半年経つと 7cmほどはクセ毛の状態 になっているわけです。

根元のうねりが増えてくると、その影響で毛先まで「うねっているように見える」。
この現象を、多くの方が「縮毛矯正が取れた」と感じてしまうのです。


2.スタイルチェンジで髪を短くしたから

もう一つの原因は 髪の長さの変化 です。

髪の毛一本一本は軽くても、長さが長くなれば重みも増します。長いほど重みで下に引っ張られるため、クセが出にくくなります。

例えばミディアムやロングの長さから、ボブやショートにばっさりカットした場合は、長さによる重みで若干伸びていた根元のクセが、長さによる重みが軽くなるので、根元のクセが目立ちやすくなるのです。

特に縮毛矯正から時間が経っていると、伸びてきた根元のクセ毛+カットによって長さの重みがなくなる事で、より「矯正が取れた」ように感じやすくなります。


では、本当に失敗しているケースはある?

ここまでの説明で「縮毛矯正は基本的にとれない」ことがわかりましたが、
実は例外もあります。

それが 施術が失敗しているケース です。

美容師としては正直あまり言いたくはないのですが…
「これはもしかすると失敗かも?」というわかりやすいサインを2つ紹介します。


失敗のサイン1.仕上げの時にやたら説明が多い

縮毛矯正の仕上げで急に美容師さんが饒舌になり、
「今日と明日はシャンプーしないでくださいね」と強めに言われたら要注意。

本来、縮毛矯正はその日のうちにシャンプーしても問題はありません。
念入りにシャンプーをしないよう勧めたり、ものすごく念入りに矯正後の説明をしている場合は、伸びが甘くて不安を隠しているサインの可能性も…。


失敗のサイン2.仕上げのブローやアイロンが必要以上に丁寧

矯正後の髪は乾かすだけで基本的にストレートになっています。
仕上げで必要以上にブローやアイロンを繰り返している場合は、
「実は伸びていない部分がある」のをごまかしているケースもあります。

もちろん毛先に丸みを出すために軽くアイロンを入れたり、仕上げにざっくりとアイロンを入れるのは普通ですが、根元からしっかりと何度も入れているなら注意して観察してみましょう。


どのくらいの期間でリタッチすべき?

縮毛矯正は「一度かけた部分はとれない」ですが、新しいクセ毛は必ず生えてきます。

そのため、 3〜6カ月おきのリタッチ が目安です。
・前髪や顔周り → 約3カ月ごと
・全体 → 約6カ月ごと

特に前髪やもみあげはクセが出やすいので、定期的に整えることで全体の仕上がりが綺麗に保てます。

くせ毛は伸びてくるとすぐに気になってしまい、もっとはやい周期でかけたくなりますが、縮毛矯正の薬は必ず根元から1センチ程をあけて塗布します。最低でも根元の長さが3センチ以上ないと塗分けが厳しいので早くても3ヶ月はあけるようにしましょう。

よくある疑問

Q&Aと書かれたノートと緑のペンの写真。疑問や質問に答えるイメージのイラスト。

Q&A形式でよくある疑問をわかりやすく解説します

Q.縮毛矯正はコテやアイロンでとれる?

→ とれません。ただし高温を繰り返し当てすぎると髪が傷み、縮毛矯正のまっすぐさが「パサつき」でわかりにくくなることはあります。

Q.シャンプーや汗でとれる?

→ これもとれません。汗やシャンプーで効果が落ちることはありませんが、湿気で根元のクセ毛がふくらむと「とれたように感じる」ことはあります。

Q.酸性ストレートやストパーはどう?

→ 酸性ストレートも同様に施術部分はとれません。ただし「ストパー(ストレートパーマ)」はクセを伸ばす力が弱いため、すぐ戻ったように感じやすいです。

ストパー(ストレートパーマ)に関しては、美容業界で決まりがあるものではありませんが、よくある縮毛矯正との違いは、アイロンを使用するかしないか、という場合が多く、他にもパーマを伸ばす場合はストレート、とい使い分けをしている美容室もあります。注意点としては、くせ毛に関してはアイロンによる熱処理を入れなければ綺麗に伸ばすことはできません。

まとめ:縮毛矯正は取れない。でも「取れたように見える」

  • 縮毛矯正は施術した部分は半永久的に持続する
  • 「とれた」と感じる主な原因は
    ① 根元のクセ毛が伸びてきた
    ② 髪を短くカットして髪自体の長さが軽くなった
  • 本当に失敗している場合もあり、仕上げの様子である程度見分けられる
  • 定期的なリタッチ(3〜6カ月)が美しい状態を保つ秘訣

縮毛矯正は「リタッチを計画的に」がおすすめ

縮毛矯正は、正しく理解して計画的に続ければ本当に快適です。しかし、縮毛矯正をかける周期や、ダメージレベルの考慮もしなければ失敗にもつながりやすい施術です。

「取れちゃった」と勘違いをして、まだ縮毛矯正が効いている毛先に何度も縮毛矯正をかけたりしてしまうとさらに失敗の可能性が上がってしまいます。

あなたも「縮毛矯正がとれた?」と感じたときは焦らずに、まずは根元の伸びを確認してみて、前回の縮毛矯正から何カ月くらい経っているかも確認してから予約をするようにしましょう。

 

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