縮毛矯正のよくある間違いとは?
今では当たり前となっている美容室の定番メニューの一つ
【縮毛矯正】
私の知る限り今の縮毛矯正という技術が出来上がるまでは、
液体のパーマ液に小麦粉?(※私が聞いたことがあるのは小麦粉)
を混ぜクリーム状にし下敷きのような物に貼り付けて伸ばす方法や、
ミスターハビットと呼ばれるブローで伸ばす縮毛矯正があったりもした。
今のようにアイロンで伸ばす縮毛矯正になったのは20年~25年前といったところだろうか。
そんな縮毛矯正だが、よくある間違いが存在する。
あなたもこんな間違った認識をしていないだろうか?
- 縮毛矯正をした日は頭を洗ってはいけない?
- 縮毛矯正は数カ月で取れてくる?
代表的なのはこの2つだろうか。
実はこの2つ間違ってますからね。
縮毛矯正をした日は頭を洗ってはいけない?
まず結論から言いますと
縮毛矯正した日に頭を洗っても問題ありません!
縮毛矯正がとれたりしません。
あなたが美容室で縮毛矯正をした際に、担当美容師さんが
本日は縮毛矯正しましたので頭は洗わないでくださいね~
なんて言われたことがあるかもしれませんが、なぜ美容師さんはそんなことを言うのか?
(※ちなみに私は普段のサロンワークでは洗わないでくださいとは言いません。)
ここから説明いたします。
縮毛矯正の工程と何故頭を洗っても大丈夫なのか
縮毛矯正の工程
髪の毛をまっすぐにのばすために薬剤を使ったり、
アイロンを使用したりといくつかの工程があります、
これを化学的に説明をするとものすごくややこしくなってしまうので
ここではできるだけ簡単に説明していきます。
まず髪の毛一本一本の中に【鎖】のようなものがあるとイメージしてください。
それがいわゆる【結合】と言われるものになるのですが、
その【結合】(鎖)を、切って、ずらして(伸ばして)、またつなげているという工程になるんです。
そしてこのつなげるという工程を【再結合】といい、再結合をするためには【酸化】という処理をします。
以上が簡単な工程の説明になります。
何故頭は洗って大丈夫か?
先ほどの工程で縮毛矯正をしたことがある方ならご存知かもしれませんが、
最初の薬を流して乾かしてアイロンをした後で、わざわざまた液体をつけていて
????
となったことがありませんか?
アイロン後に何故かまたわざわざ液体で濡らしているあれが再結合の工程であり
【酸化】
という大事な処理をしているところなのです。
じつはこの【酸化】で長年勘違い、もしくは間違った知識をいまだにアップデートできていない為に、
「縮毛矯正をした日は頭を洗わないでくださいね~」
と言っている美容師さんもいるのです。
【空気酸化】と言って縮毛矯正終了後も空気中の酸素と反応して縮毛矯正の大事な最後の工程である
【酸化】の反応が起こると信じているのです。
ちなみに【空気酸化】といわれる現象は起きませんし、
もしこれがほんとに髪の毛に対して寝ぐせのように跡をつけてしまうほどの
反応をおこせるとしたらわざわざ薬剤によって酸化をする必要はありません。
以上の事から結論としては
縮毛矯正をした日に頭は全然洗って大丈夫です!
ちなみにその日に洗ったからといって縮毛矯正のもちがわるくなることもありません。
余談ではありますが美容師あるあるな話として、もしあなたが美容室で縮毛矯正をして
美容師さんがある二つの事をしていたら
その縮毛矯正は失敗しているかもしれないので注意です。
このお話ともう一つの
- 縮毛矯正は数カ月で取れてくる?
はまた次回に・・・