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【美容室の常識?ブラックが当たり前?】脱社畜美容師の実体験

美容室
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この記事を書いた人
Yukimaru

・小さな美容室をのんびりと経営している現役美容師(歴20年以上)・【美容室に関する事】【健康や美容に関する事】【その他気になった事】を自由に『雑MEMO』としてブログにしてます。

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美容業界に身をおくこと20年程、

数店舗の美容室で働きその後独立し脱社畜美容師。

今現在はおかげさまで静岡という地方にて細々と毎日楽しく

美容師LIFE&ブログ活動を満喫している私Yukimaruですが。

美容室で雇われ働いていた数年間には様々な

ブラックが当たり前の美容室ならでは

なことがありました。

恐らく私以上にブラックな体験をしている美容師さんもたくさんいらっしゃると思いますが、

一般の方ではびっくりな面白エピソードとして読んでいただければと思います。

※あくまで私が実体験したことであり、美容業界全体の常識ではありませんのでお間違いのないようお願い致します。

脱社畜容師の実体験

株式会社に就職したのに・・・

専門学校を卒業した後の進路として、最初の就職先にはある程度規模の大きいサロンに就職しようと

決めていた私は、それならばと株式会社で数店舗の規模のサロンに就職することにしました。

株式会社であれば福利厚生もしっかりとしているだろう。

と思っていました。

ところが、当時でも会社全体の人数は100人近い従業員の規模数にもかかわらず

社会保険の加入はありませんでした。

※当時すべての従業員が未加入だったのかはわかりません。

そして退職の際にサインを求められた

同意書?(※内容的には競合避止的な内容だったと思われます。)

的なところには 有限会社〇〇 の文字が・・・

株式会社であろうと有限会社であろうと当時から従業員が5人以上いたのでどちらにしろ

社会保険への加入は義務であったのですが、

当時はこのように社会保険加入が義務でありながら未加入のサロンは非常に多くありました。

今現在も未加入の美容室は存在しているはずです。

頑張った分だけ給料が下がる

  • サロンA(中規模&プチプライスサロン)
  • サロンB(中規模サロン)

で働いていた時のお話です。

その月は繁盛月でもあり、頑張ってたくさんのお客様を施術し、

売り上げも過去一番となりました。

おかげで給料も普段の月よりも多少多くいただくことができました。

しかし次の月のミーティングで突然発表されたことは。

サロンA(中規模&プチプライスサロン)

毎月設定されている店舗での売り上げ目標が達成できない場合は、

その店舗の

  • スタイリストは ー1万円
  • アシスタントは ー5千円

を給料からペナルティとして減額する。

サロンB(中規模サロン)
給料体系が基本給+歩合となっていたのですが、歩合給にかかわってくる
  • 指名
  • 再来(2回目以降の来店で指名なし)

のお客様の施術の売り上げ歩合の引き下げ。

ただでさえ給料が低いと言われる美容室でさらに給料を下げ、

スタッフのモチベーションも同時に下がるという謎の改定・・・

がんばったのに給料が下がる。

皆さんはやる気出ますか?

美容業界は有給がない?

他業種で働く方からは、

  • 有給がなかなかとれない
  • 有給がとりずらい

というお話を聞いたりもしますし、世の中的にも有給取得に力を入れている昨今ですが、

ある中規模サロンにいた際にオーナーに有給の話をしたらこう言われました

「美容業界は有給ないよ」

どうやら美容業界というところは有給がなかったようです。

※もちろん美容業界にも有給はありますのでお間違いのないよう

皆さんの業界はちゃんと有給はありますか?

売上を下げる?

ある中規模サロンにいた際にオーナーがニコニコしながら私に言ってきました。

「売上が良くてヤバいから税金もヤバいことになりそう。だから売り上げを下げることにする。」

たまたま近くにいて話が聞こえていた他のスタッフも、私も

???

理解が追いつきませんでした。

よくよくもう一度聞いてみると。

  1. 売上が良い
  2. 税金の支払いが多額になる
  3. 税金の支払いを押さえるために売り上げを下げたい

とのこと。しかしこの3の売り上げを下げたいが理解できません。

何故なら、当時、私も含めスタッフは全員、

基本給+売り上げの歩合で給料が決まっていたので、

売り上げを下げる=スタッフの給料が下がる

ということになるのです。

実際には売り上げを下げるという内容的には

  • 無理をして新規のお客様の予約を取らない
  • 時間外の予約を取らない
  • メニューチェンジで単価アップをしない

等で大きな売り上げの変動はなかったのですが。

臨時でスタッフに休日を一日与えるとかやりようはあったと思うのですが、

なかなか衝撃的な言葉でした。

まとめ

今でこそ社会保険の加入や、残業代の支払に関しても

少しずつ是正されつつある美容業界ですが、

まだまだ美容業界というところは労働基準法の及ばない業界と

本気で思っているオーナーさんもいるかもしれません。

私以上にブラックな環境で働き、残念ながら美容師を辞めてしまった方もいれば、

美容師の仕事が好きだから

と環境が悪くても頑張っている方もいるかもしれません。

美容室の労働環境が悪いことは何も今に始まったことではありません、

私たちよりも上の世代の方々はもっと大変な環境でした、

何とか環境や待遇を変えようと頑張っているオーナーさんもいらっしゃるはずですし、

「俺の若いころはな・・・」

なんて武勇伝のように悪い環境を当たり前に考え、今の世代にも大変な環境が当たり前と

考えるオーナーさんもいるかもしれません。

脱社畜美容師としてアドバイスできるとしたら、

労働環境であまりにもおかしいと感じるようなお店である場合は、

労働基準監督署に相談しに行きましょう。

※まだまだどす黒いブラックな美容室が多いこの業界ですが、すべての美容室がブラックなわけではありません、少しずつですが働きやすいサロンも増えてきています。そしてすべてのオーナーさんが社畜のごとく社員を扱っているわけでもありませんのでお間違いのないよう。
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