もしもあなたが美容室でのカラーリングでいわゆる白髪染めをしていて
カウンセリングでこんな提案をしてもらった時は注意が必要かもしれません。
こんにちは〇〇様、本日はカラーリングでのご予約でしたね?
いかがいたしましょうか?
2か月経って白髪が目立ってきたからまた白髪を染めて欲しいいんだけど、
イメチェンもしたいし・・・あとすぐに白髪が目立ってきちゃうから
少しでも長く目立たせないようにするにはどうしたらいいかしら?
かしこまりました、それでしたら全体にハイライトを入れてみてはいかがでしょう?いつものカラーリングよりも明るい色を細い筋状に入れてあげれば白髪が生えてきても明るいハイライト部分となじんでいつもよりも気になりにくいと思いますよ。
やってみます!
こんな感じで白髪染めにハイライトをする提案を受けたことがある方や、
やってみたことのある方はいらっしゃいますか?
私も実はスタイリストになってからの数年はこういった提案をしていたこともあります。
しかし今現在は白髪染めをしている方へのハイライトの提案はしておりません。
理由は
です。
白髪染め毛へのハイライト施術5つのデメリット
なぜ白髪染め毛へのハイライト施術はデメリットも非常に多いのか?
結論から言いますと5つのデメリットがあります。
- 白髪染めの色の濃さ
- ブリーチが必要になる場合がほとんど
- 色持ちの短さ
- 退色後のコントラスト
- その後のダメージ
そしてこの1~5はすべて一連の流れで連動しています。
1.白髪染めの色の濃さ
そしてその染料は髪の毛本来のメラニン色素のように
カラー剤(おしゃれ染めや白髪染め)等で明るくするのは困難で
前回の白髪染めの明るさや、残留している染料の濃さによってはブリーチが必要となります。
2.ブリーチが必要になる場合がほとんど
前回までの白髪染めの履歴(使用した薬剤の色味や濃さ、仕上がりの明るさ)によっては
そして白髪染めへのハイライト施術は、多くの場合ブリーチの使用が必要。
3.色持ちの短さ
ブリーチを使用してハイライトを入れた場合
ハイライト部分はいわゆるダブルカラーの状態となるので、
後から重ねた色の濃さ等にもよるが、
4.退色後のコントラスト
通常ブリーチを使用する場合は脱染・脱色が目的となり
ブリーチをする前の残留色素(前回のカラーの色素の残り)によっても色は変わるが、
5.その後のダメージ
まとめ
近年のカラーは薬剤が以前に比べて大変良くなってきました。
鮮やかな色の表現が可能になってきているので
単色での全体染めでもかなり綺麗なカラーリング(白髪染めも含む)になります。
そしてハイライトやブリーチの手法も進化しており、
- 外国人風ハイライト
- バレイヤージュ
- 育てるハイライト
- グラデーションカラー
- イヤリングカラー
等の新しい手法やネーミングも登場しています、
確かに色や明るさの組み合わせによっては鮮やかできれいな色になったりもしますが、
極端なコントラストや前回までの施術履歴によっては
になってしまうこともあるので、
あなたの周りにも黄色と黒の警告色のハイライトカラーの方はいませんか?
そしてあなたはその方のカラーリングを見て綺麗と思えますか?